テスト分析・テスト設計を一人で練習するのが難しい話

本記事はあまり誰かの参考になる記事だとは考えていませんが、私の感想を書き留めておきます。

最近は他の人のテストスキルを効率的に向上させるにはどうしたら良いかを考えています。 しかしながら、タイトルの通りテスト分析・テスト設計を一人で練習するのが難しいと感じています。

本記事における「テスト分析・テスト設計」とは、誤解を恐れず簡単に言うと「テスト対象の情報収集から何をどこまでテストするかアウトプットするまでのプロセス」だと思ってください。

テスト分析・テスト設計の詳細は以下の資料などをご参照ください。

スキルアップに必要なサイクル

人がスキルアップするための仕組みとして経験学習サイクルなどありますが*1、 基本的には、以下のようなサイクルを通じてスキルを身につけていくと考えられます。

  1. テスト分析・テスト設計を行ってハイレベルテストケース*2のアウトプットを出す
  2. 上記1の結果が良かったか・悪かったか(アウトプットの質)を確認する
  3. 何が原因で上記のアウトプットの質になったかを分析する
  4. アウトプットの質がより良くなるための方法を考える
  5. 新しい方法で上記1に戻る

本記事では、ハイレベルテストケースアウトプットの質とは以下のことを指しています。

  • 必要なテストが漏れているかどうか
  • 不要なテストが含まれているかどうか

何が必要なテストで何が不要なテストなのかは本記事では割愛します。

一人で練習するのが難しい点

テスト分析・テスト設計を一人で練習する場合は、上記のステップ2の自分のアウトプットの質を確認することが難しいと考えています。受験勉強で例えるならば、模擬試験を受けても答え合わせができないので、自分がどの程度正しく回答できたかがわからないという状態です。

実務ではテスト分析・テスト設計のアウトプットの質を以下の方法で確認することが多いと思います。

  • テストケース通りにテストを実施してどの程度バグを見つけられたか
  • 市場バグ(リリースしてしまったバグ)の有無
  • 他の人からアウトプットに対するレビューを受ける

しかしながら、テスト分析・テスト設計を一人で練習する場合は上記の方法を取ることは難しいです。

最近挑戦していること

以上の課題を克服するため、現職ではQAエンジニアのオンボーディング用に現職のプロダクトを題材にした問題と解説をいくつか作成しました。 もしこれらの活動でテスト分析・テスト設計スキルを伸ばすことに成功した場合、遠い未来の話ですが誰でも活用できる教材を公開できれば良いなと考えています。

また、今ならばChatGPTなどの生成AIを使ってアウトプットに対する評価をもらうことは一応できます。生成AIは誤った内容を正解のように回答することもあるので注意が必要ですが、うまく活用できたらテスト分析・テスト設計を一人で練習できるようになるかもしれません。テスト分析・テスト設計を一人で練習するための生成AIの活用方法も検討したいと考えています。

おまけ

テスト分析・テスト設計スキル向上に役立つ可能性のあるイベントを紹介しておきます。 テスト設計コンテストは私も過去に参加したことがあります。

また、テスト技法の練習については、以下の書籍やJSTQB向けの問題集などを活用すれば一人でもある程度練習できます。

*1:https://www.hrbrain.jp/media/human-resources-development/learningby-oing

*2:ハイレベルテストケースについては、こちらの記事がわかりやすいです。 http://blog.amateur-factory.jp/?eid=1444288